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マガンとヒシクイ

今冬豊岡盆地で越冬した3羽のコハクチョウに加え、2月の大雪の頃にはマガンとヒシクイが豊岡盆地に飛来しました。積雪量が特に多かった福井県北部から石川県の越冬群のうち、一時避難のため南下してきたグループと思われました。
マガンは34羽が、ヒシクイは4羽が1週間ほど滞在したあと豊岡を離れました。

豊岡盆地に飛来するマガンは、コハクチョウと共にごく少数が越冬するくらいで、多くは渡りの期の一時立ち寄り時の観察です。渡りグループは数羽から10数羽の家族単位の集まりで、今回のように34羽という大きな群れを観察することはまれです。
大きな群れが上空を飛ぶ様子はまさに「鉤になり竿になり」で、形を変えながら編隊飛行を続ける様子はダイナミックで美しいものでした。

飛来した4羽のヒシクイのうち3羽は亜種オオヒシクイで、1羽が亜種ヒシクイでした。オオヒシクイの方が少し大きく、このあたりでは亜種ヒシクイの方が希少です。

ヒシクイの観察はいつもそうですが、マガンやコハクチョウに比べて警戒心がつよく、近づこうと離れた場所から少し動いただけでも飛び立ってしまいます。この写真も警戒されて飛び立ったところですが、左から2番目の個体が残りの3羽より小さく、亜種ヒシクイだと識別することができます。
生まれ故郷のシベリアから北極海沿岸にかけて、彼らは長い帰り旅を続けます。
写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信

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