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シカ忌避植物

シカ忌避植物

イワヒメワラビ;県立コウノトリの郷公園;2011年
 シカが増えてくると同じような植物ばかりが一面に生えるようなことが起きます。これは、シカが食べるのを避けたために増えたので、シカ忌避植物と呼ばれます。

ミツマタ;阿瀬渓谷;2014年
 但馬の山だとアセビ(馬酔木と書くように有毒植物として有名)やダンドボロギクやタケニグサやイワヒメワラビで覆われているところがよく見られます。南但にはミツマタが目立ちましたが、北但でも見られるようになってきました。一面に広がることはありませんが、シカに嫌われているらしい植物はたくさんあります。

トリカブトの仲間;妙見山;2013年 有毒

ジャケツイバラ;大屋川;2013年 鋭いトゲ
 シカは、何でも食べるわけではなく毒のあるものやトゲがあって食べにくいものは避けます。私はシカではないので本当のところは分かりませんが、シカが残しているものは一般に毒草といわれるものが多く、私が臭いを嗅いだり、かじったりしてみた範囲では、強烈な臭いがする、とっても苦かったり、えぐかったりする、ごわごわするなどの特徴を持っています。おそらくそれらはシカにとってもおいしくないのでしょう。

タイミンガサ;扇ノ山;2014年 食害にあいはじめた

ノコンギク;広域基幹林道妙見~蘇武~三川の香住側終着点近く;2014年 反対の妙見側では路肩には、植物がほとんど何もない
 餌が豊富なうちは、特定の植物に食べた跡が集中していますので、お好みのものを選んで食べいるのでしょう。やがて、特定の植物だけが残るようになってきます。さらに時間が経つとシカ忌避植物と呼ばれていたものも減ってきます。そうなるとほとんどの植物は姿を消します。

サンショウとイワヒメワラビ;出石町西床尾山;2012年 ここはサンショウが残っている

サンショウ;三川山;2014年 ここでは食べられて枯死が危ぶまれる

テツカエデ;神鍋渓谷;2012年 非常に増えていた

テツカエデ;阿瀬渓谷;2014年 ここではついに食べられている。妙見山でも見た

フッキソウ;絶滅危惧種なので場所は記さない;2014年 最も食害が深刻な場所でこの植物だけは大繁茂している

フッキソウ;2014年 「試しに食べてみよう」は起きている。イノシシによる掘り返しも見られた
 おそらくは食べるものがなくなってきて仕方なくシカ忌避植物を食べる始めるのでしょう。被害にあうシカ忌避植物は場所によって違いますが、それはきっとシカの中にもチャレンジャーがいて、周りのシカが彼らを真似ることから起きるのだろうと思っています。

バイケイソウ;蘇武岳;2009年 以後、行けていない。有毒だが南アルプスではすでに食べられているので残っているか疑問

ヒカゲノカズラ;妙見林道;2014年 但馬における最も被害が深刻な場所で緑を保っている斜面。防災面からみると非常にありがたいことである
橋本佳延さん、藤木大介さんによる
シカ忌避植物などの文献を網羅してまとめた報告が人と自然の博物館のHPにあります。
大変参考になります。 
http://www.hitohaku.jp/publication/r-bulletin/No25_10.pdf
日本におけるニホンジカの採食植物・不嗜好性植物リスト

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