たじまのしぜん

ヤブサメ

ウグイス科の渡り鳥で、但馬には繁殖のために4月になると南の越冬地から戻ってきます。ウグイス科の鳥はどれも地味な色で薮の中に潜み、姿を見る機会の少ない小鳥です。本家のウグイスも、「ホーホケキョ」の鳴き声はすぐに分かっても、どんな姿をしているか知っている人は少ないでしょう。花札の「梅に鶯」のウグイス色の鳥? 残念でした。梅の蜜を吸いに来るウグイス色の鳥はメジロです。
ウグイスはこの写真に似た鳥ですが、今回紹介しているのはヤブサメという同じ仲間の鳥です。ウグイスは一年中日本にいますが、ヤブサメは渡り鳥です。ウグイス同様、ヤブサメを確認する最も確実な方法は鳴き声を聞くことです。

「シシシシシ」と同じ音の連続音を繰り返します。この「シシシシシ」の周波数は8kHzから10kHzと非常に高く、加齢とともに落ちてくる聴力では聞き取れない高齢者も多いのは、仕方のないことではあります。
姿の特徴は2つあります。
(1)尾羽が短い
(2)眉斑が太く明瞭
近くで鳴き声が聞こえたら、静かにじっと動かずしばらく待っていると、藪の中からひょっこり飛び出してくるヤブサメに出会えるかもしれません。
写真・文 コウノトリ市民研究所 高橋 信

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